4)便秘によるトラブル
◆ 便の中には、老廃物も含まれます。
そのため、便秘が続くと腸内の悪玉菌が増え、有毒ガスが発生し、
以下のような様々な症状を併発しやすくなります。
5)便秘の解消方法
① こまめな水分摂取
水分摂取量が少ないことや発汗などにより、体内の水分が不足し、便が固くなります。
こまめな水分補給をしましょう。
朝、起きがけにコップ一杯の水を飲むことで、腸が刺激され、腸の運動が活発になります。
② 我慢しない
便意を感じた時にトイレに行きましょう。
日常生活の中で便意を感じた時にトイレに行けず、我慢してしまうことはあると思います。
しかし、一度我慢してしまうと、便意はいつの間にか消えてしまいます。
次のタイミングまで直腸に便が停滞すると、水分が腸に吸収されるため便が固くなり、
ますます排便困難になってしまいます。
便意を感じたら、我慢せずに出すように心がけましょう。
特に朝食後は便意を感じやすいですが、朝忙しいとついつい我慢してしまいます。
時間に余裕を持てるように少し早めに起きるなどの工夫が大切です。
③ ストレスをためない
ストレスは、自律神経の乱れを引き起こします。
副交感神経の働きが鈍くなってしまうとぜん動運動も弱まり、便秘を引き起こします。
ストレスがたまっている方は、原因となっているストレスを知って、
趣味やスポーツなどで上手にコントロールする方法を見つけましょう。
④ 食物繊維をとる
食物繊維は消化されにくく便中に水分を蓄えるのに役立つため、便量を増加させ、排便しやすくします。
食物繊維が少ないと、便の量が増加しにくく、腸の動きが低下します。
食物繊維が多い野菜、玄米や雑穀、海藻、豆、いも、きのこ、果物などを積極的にとりましょう。
⑤ 規則的な生活リズムをつける
食事の時間が不規則だったり、睡眠不足などで生活リズムが不規則だと便秘になりがちです。
毎日時間を決めて一定時間トイレに入ることを心がけてください。
できれば、朝食後がおすすめです。
排便反射が起こることで、腸の動きも可発になり、排便習慣をつけやすくなります。
⑥ 適度な運動をする
運動は、腸の動きを活発にします。特に排便時は腹圧をかけるため、腹筋が大切です。
自分の年齢や体力に合わせて、適切な運動を定期的に行ってください。
時にお腹のマッサージも効果的です。
◆「の」の字マッサージ
外からお腹のマッサージをすることによって腸に刺激を与え、便が流れやすくなります。
腸管は、正面から見たときにひらがなの「 の 」の形で肛門につながっています。
おへその周囲をゆっくりと「 の 」の字の形でマッサージしてあげるのが効果的です。
* 方法 * ① 仰向けになり、腰の下にクッションなどを入れます (腰を浮かせることで、お腹が伸びるため) ② 親指以外の4本の指をそろえて、優しくお腹に触れます ③ お腹を軽く押しながら、時計回りに「の」の字に動かします ④ 30周ほど繰り返すと、腸に適切な刺激が与えられます。 |
慢性的な便秘が続く時は、一度専門の病院を受診したほうがよいでしょう。
引用
日本内科学会ホームページ http://www.naika.or.jp/
日本消化器病学会ホームページ http://www.jsge.or.jp