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 平成20年度 保健医療サービス分野(総合) 正解と解説 


問題 正解 1・4
  高蛋白血症を呈する病態としては、脱水・多発性骨髄腫・感染症・自己免疫性疾患などのγ-グロブリンの増加する疾患があります。
×2 施設入所者だけでなく、介護者もインフルエンザ予防接種を行う必要があります。
×3 病院内では個室に隔離しますが、介護施設や在宅では隔離の必要はないとされています。
また、MRSAを理由にサービスを拒否することはできません。
○4 症状消失後でも1週間程度、長い場合は1ヶ月にわたって便中にウイルスが排出されるといわれています。
×5 下痢が長引く場合は下痢止めの薬を投与することもありますが、最初から用いるべきではありません




問題 正解 1・3・5
○1 我が国は、男女共に肺がんと大腸(結腸)がんの死亡率の増加傾向が続き、女性では乳がんの増加も目立っています。
×2 回復の見込みがある場合は、特定疾病ではありません。
特定疾病としての「がん」は「末期がん」であり、医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限ると定義されています。
○3 B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスによる肝がん、ヒト・パピローマ・ウイルスによる子宮頸がんなど、がん発症にウイルス感染が関与していることが知られています。
×4 市町村のがん検診は、1988年度からは地方交付税により一般財源化され、市町村独自の事業としてほとんどの市町村で実施されています。
また、年齢も65歳以上ではなく、例えば胃がん・肺がん・大腸がん検診などは40歳以上としている市町村が多くあります。
喫煙は肺がんだけでなく、胃がん・肝臓がんのリスクを高めます。




問題 正解 1・3・4
せん妄は脳の器質疾患(脳血管障害・認知症疾患・脳腫瘍・頭部外傷など)の際に発症することが多いのですが、心疾患、呼吸器疾患、腎疾患、感染症、骨折、手術、脱水、栄養失調、薬物などが原因で生じる場合もあります。
× 老年期の統合失調症は、幻覚・妄想・興奮等は影をひそめ、無関心・感情鈍麻・無為・自閉的な態度が目立ってきます。
幻覚妄想が残存していても、病像は一般に穏和化していきます。
○3 老年期のうつ病では、うつ気分に加えて行動の抑制が強く現れるとぼんやりした状態となり、動作や反応が遅く注意力も乏しく忘れっぽくなり、会話も十分できないため一見認知症に見えることがあります。
老年期の神経症は、男性よりも女性に多く見られます。
症状は、抑うつ神経症、不安神経症、心気症の形で見られます。
× 老年期パーソナリティ障害は、脳器質疾患の存在なしに生じる著しい性格の偏りをいいます。




問題4 正解 1・3
訪問看護の内容には、病状の観察のほか診療の補助としての医療処置、服薬管理、機能訓練等が含まれます。
× 訪問看護は医師の指示によってサービスが提供され、主治医の指示書が必要です。
○3  訪問看護の際、利用者に病状の急変等が生じた場合は、必要に応じて臨時応急の手当てを行うとともに速やかに主治医へ連絡して指示を求めるなどの必要な措置を行わなければなりません。
× 病状の急変に主治医から特別指示書が交付された場合は、2週間に限り医療保険による訪問看護を毎日提供することができます。
× 訪問看護計画書を作成した場合は、利用者に交付しなければなりません。




問題 正解 1・2
介護老人保健施設の人員、施設および設備並びに運営に関する基準(以下「基準」と省略)第24条の2第1項3号に規定されています。
基準第8条第4項・第5項に規定されています。
× 「指針の策定」と「介護職員等に対する研修」はともに基準第29条第2項2号・3号に定められていますが、どちらか一方を行えばよいのではなく、どちらも行わなければならないとされています。
× 栄養マネジメント加算算定要件の1つである「栄養ケア計画」の作成は、施設長の管理のもと、管理栄養士だけではなく医師・歯科医師・看護職員・介護支援専門員その他の職種の者が共同して作成します。
× 基準第30条第1項では、協力医療機関を定めなければならない(義務)とし、同第2項では協力歯科医院を定めておくよう努めなければならない(努力義務)としています。