介護福祉士 第22回 社会福祉援助技術

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問題 1.

介護福祉士が活用する社会福祉援助技術に関する次の記述のうち、最も適切な
ものを一つ選びなさい。



1 社会福祉援助技術を活用するに当たっては、社会福祉士の指導の下で取り組む。

2 在宅介護の場面では、間接援助技術を中心に取り組む。

3 生活全体の関連から、利用者の問題状況をとらえる視点を重視する。

4 援助活動の場が地域に広がり、社会福祉援助技術を活用する機会は減少した。

5 介護支援専門員業務を行なう場面では、社会福祉援助技術を必要としない。




問題 2.

個別援助技術の基本概念に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選び
なさい。



1 バートレット(Bartlett.H)は「価値」、「知識」、「介入(intervention)」を社会福祉実践に共通する構成要素とした。

2 リッチモンド(Richmond.M)はPerson(人)、Problem(問題)、Place(場所)、Process(過程)の4つをケースワークの構成要素とした。

3 バワーズ(Bowers.S)は、ケースワークを心理社会療法として体系化した。

4 ホリス(Hollis.F)は診断主義個別援助技術の理論化をすすめ、「ケースワークの理論と実際」(1940年)を著した。

5 パールマン(Perlman.H)はケースワークの中心概念を「個別化」、「意識的調査」、「人格の発達」とした。




問題 3.

個別援助技術の原則に基づく対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを
一つ選びなさい。



1 居室に行くとEさんが「誰にも言わないでね。実は時々お腹が痛むのだけど、あなたの顔を見ると痛みもなくなるわ」と言ったので、誰にも話さないようにした。

2 朝食中、パン食希望のFさんにいつものコーンスープを出すと「今日は味噌汁がよい」と言ったので、「パン食のときは、いつもこのスープでしたよ」と対応した。

3 一人暮らしのGさん宅を訪問したとき、Gさんが「死にたい」と言ったので、「そんなこと言わないでください。私も頑張るからGさんも頑張ってください」と答えた。

4 ナースコールでHさんの居室に行くと「あんたは嫌いだから違う人を呼んで」と言ったので、「なぜですか、私のどこが嫌いなのか教えてください」と尋ねた。

5 外出前のJさんに、「どちらのカーディガンがいいですか」と尋ねながら、Jさんに決めてもらうことにした。




問題 4.

集団援助技術の視点に立ったグループ活動の支援過程に関する次の記述のうち、
適切なものを一つ選びなさい。


1 サブグループの存在は認めるべきではない。

2 グループワークでは、メンバーを個別化して支援する。

3 メンバー間で傷つけ合うような状況が見られても、メンバーの行動に制限を加えない。

4 参加動機が明確でない利用者は、グループのメンバーになることができない。

5 グループの活動内容は、援助者が決定すればよい。




問題 5.

社会福祉援助技術の関連援助技術に関する次の記述のうち、最も適切なものを
一つ選びなさい。



1 ネットワークは、保険・医療を除く社会福祉分野のサービスを組織化することをいう。

2 ケアマネジメントは、利用者の生活ニーズと適切な社会資源を結ぶことをいう。

3 スーパービジョンは、他領域の専門家から助言や示唆を受けることをいう。

4 カウンセリングは、非言語的コミュニケーションを必要としない。

5 コンサルテーションは、業務について上司から指導、援助を受けることをいう。





クラブ活動に関する次の事例を読んで、問題6から問題8までについて答えなさい。

(事 例)
 介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー
(女性6名)に声をかけ、去年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。
欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。ところが活動半ばころから個々
のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。
 丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応で
きずにいた。不満は解消されなかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
 出展時期が迫ってきたところ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し、強引な
リーダーシップを取るMさんに向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが、
作品の完成にかかせない存在なので、この場面でもメンバーの不満に対処できずに
いた。出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。


問題 6.

手芸クラブを準備し活動を開始する段階で、K介護福祉士が配慮すべき事項に
関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。



1 グループ活動の計画は、K介護福祉士が中心となって作成する。

2 「波長あわせ」では、利用者にどのような活動を提供できるかを、施設、機関、の責任者に伝えなければならない。

3 手芸クラブに参加しているいつものメンバー以外には、参加を呼びかけない。

4 去年も行なったグループ活動であり、今回は施設の承認は得なくてもよい。

5 活動の目的は、作品を作り上げることだけではなく、どのようなプロセスで作っていくかにある。




問題 7.

手芸クラブ活動中におけるK介護福祉士の介入のあり方に関する次の記述の
うち、最も適切なものを一つ選びなさい。


1 各メンバーの感情を共感的に受け止める。
2 Lさんを呼んで、他のメンバーの不満を伝え、態度を改めるよう求める。
3 出展時期が迫っている段階なので、Mさんの行動は見守る。
4 Mさん以外にリーダー役が作れない場合、手芸クラブを中止する。
5 活動が継続中なので、介入は行なわない。



問題 8.

手芸クラブ活動の休止中に、K介護福祉士が配慮すべき事項に関する次の記述
のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。



1 休止中なので、活動を評価する必要はない。
2 活動の再開に向け今後の方針について、Mさんの意見を尊重する。
3 今後の活動について、メンバーが話し合える場を用意する。
4 活動が終結したと判断し、グループを解散させる。
5 今後のグループ活動については、生活相談員(社会福祉士)に引き継ぐ。

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