第20回　医学一般　解説

介護福祉士　第2１回　医学一般　解説

[問題１]　解答２

１	正しい。
２	高齢者の場合、非特異的な症状がみられる。
３	正しい。
４	正しい。
５	正しい。高齢者は一般的に、死別体験や社会的役割の喪失感などによって、うつ症状が伴いやすい傾向がある。

[問題２]　解答２

１	血糖値のわずかな変動では、体調に大きな影響はない。
２	正しい。糖尿病の合併症として糖尿病性網膜症を発症する危険性があるため、定期的な眼科受診が必要。
３	糖尿病患者は健常者に比べて、感染症にかかる危険性が高い傾向にある。
４	インスリン依存型であるⅠ型糖尿病などの場合には、発症早期にインスリンの投与が行われる。
５	糖尿病の早期には運動療法が用いられており、効果を得ている。

[問題３]　解答１

１	正しい。白内障は、手術による視力の改善が最も期待できる。
２	緑内障の末期において視力の低下が認められ、中途失明の大きな原因として大きな割合を占めている。
３	網膜静脈閉塞症は、網膜の出血や腫れ、視力低下がみられる。
４	難病（特定疾患）に指定されている加齢黄斑変性症は、急な視力低下を伴う場合がある特徴を持っている。
５	糖尿病性網膜症では著しい視力低下が認められ、中途失明の大きな原因として大きな割合を占めている。

[問題４]　解答１

１	正しい。認知機能障害は処方された薬を多く服用したり、薬の飲み忘れなど服薬状況を悪くする要因となる。
２	錠剤は大きくなりすぎても小さくなりすぎても飲み込みにくく、服用しにくい特徴がある。
３	高齢者は一般的に薬剤が体内にとどまる時間が長いため、薬剤による副作用が現れやすくなる。
４	服用した記憶があいまいな場合は再度服用してもらうのではなく、処方された薬剤の量と現在の薬剤の量の差によって、服用の有無を確認することが大切。
５	病院から処方された薬は、介護保険施設においても管理を行っている。

[問題５]　解答５

１	変形性膝関節症は、膝関節の軟骨のすり減りや筋力低下などが原因となって、膝関節の炎症・変形・痛みなどの症状がみられる。関節が緩んで亜脱臼する特徴があるのは、関節リウマチ。
２	大腿骨頚部骨折とは足の付け根に近い部分の骨折であり、重いものを持つと腰に激痛が走るという特徴はない。このような特徴があるのは、脊椎圧迫骨折。
３	関節リウマチでは症状の進行により関節の亜脱臼や硬直などを生じる特徴はあるものの、排尿感覚がわからなくなるという特徴はない。
４	脊椎圧迫骨折では背中や腰の痛みが特徴的であり、転倒後に下肢が麻痺する特徴はない。
５	正しい。

[問題６]　解答４

１	正しい。
２	正しい。
３	正しい。
４	関節リウマチは原因が明らかでない自己免疫疾患であり、生活習慣病には該当しない。
５	正しい。

[問題７]　解答４

１	急性心筋梗塞は冠動脈が血栓によって急激に閉塞されるものであり、徐々に発症するのではなく、胸痛などの症状が急激に現れる特徴がある。
２	急性心筋梗塞の症状のひとつである胸痛は、３０分以上続く場合が多くある。
３	急性心筋梗塞の症状のひとつである胸痛に伴い、上腹部などにも痛みが生じる場合がある。
４	正しい。高齢者などが急性心筋梗塞を生じた場合、痛みを伴わない場合がある。
５	急性心筋梗塞の場合、冷や汗を伴うことが多い。

[問題８]　解答３

１	上大静脈には、静脈血が流れている。
２	下大静脈にも、静脈血が流れている。
３	正しい。
４	右心房は上下大静脈から静脈血が流れ込み、三尖弁によって右心室に静脈血を送り出している。
５	右心室は、右心房からの静脈血が流れ込んでいる。

[問題９]　解答４

１	脳梗塞は、意識障害や感覚障害・失語症などの症状があるものの、激しい頭痛はみられない。
２	アルツハイマー型認知症は、記銘力の低下や幻覚・妄想などの症状があるものの、呼吸麻痺はみられない。
３	くも膜下出血は、意識障害や頭痛・嘔気などの症状があるものの、舞踏様運動はみられない。
４	正しい。脊髄小脳変性症は、自律神経症状が主な症状としてあるとともに、ふらつき歩行などのパーキンソン病様症状もみられる。
５	筋萎縮性側索硬化症では、手足や舌などの筋肉が衰退する症状が特徴的である。感覚や知覚は比較的維持されるため、視力も比較的維持される。

[問題１０]　解答４

１	インフルエンザの潜伏期間は、概ね１～５日程度。
２	インフルエンザの感染性は強く、ワクチンの摂取などの予防対策が図られている。
３	インフルエンザの場合、３８～３９℃以上の高熱がみられる特徴がある。
４	正しい。インフルエンザの症状の１つとして、強い全身倦怠感がある。
５	インフルエンザは細菌感染ではなく、ウイルス感染。

[問題１１]　解答１

１	正しい。医療法第1条の5に、「病院とは、医師又は歯科医師が、公衆又は不特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であって、20人以上の患者を入院させるための施設を有するもの」と規定されている。
２	主として長期にわたり療養を必要とする患者が入院しているのは一般病床ではなく、療養病床や介護療養病床などである。
３	平成１９年医療施設（動態）調査・病院報告によると、病院は1,620,173床、一般診療所は155,143床となっており、病院が一般診療所（有床病床）を１０倍程度上回っている。
４	診療所は、医師や歯科医師以外の者でも、開設者として申請を行うことができる。
５	平成１９年医療施設（動態）調査・病院報告による都道府県別にみた人口１０万対病院病床数をみると、全病床では高知県が最も多くなっている。

[問１２]　解答１

１	正しい。
２	乳幼児についても、患者の一部負担金が設定されている。
３	健康保険法第１５１条に国庫負担に関して規定されており、健康保険では国庫負担が行われている。
４	生活保護世帯は、国民健康保険の被保険者資格の対象外である。
５	正常分娩は、保険診療の対象外。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　