介護福祉士 第19回 医学一般 解説
[問題1] 解答1
A | 正しい。 医師法第17条。 |
B | 正しい。 保健師助産師看護師法第5条に規定されている。 |
C | 社会福祉士及び介護福祉士法第47条の2で、状況に応じて、福祉サービス等が総合的かつ適切に提供されるように、福祉サービス関係者等との連携を保たなければならないと規定されているが、医師の指示を必要とするとは明記されていない。 |
D | 正しい。 理学療法、作業療法、言語聴覚士のリハビリテーション職にあっては、医師の指示のもとにその業務を行うとされているので正解。 |
[問題2] 解答3
A | 食塩の摂取量は10グラム未満である。 |
B | 正しい。 |
C | 正しい。 |
D | 日常生活での目標は、9200歩以上(1997年実績の8202歩から1000歩増やそうというもの)。 |
[問題3] 解答5
1 | 正しい。 下垂体からのホルモンで有名なのが成長ホルモン。 |
2 | 正しい。 聴覚器は外耳、中耳、内耳に分かれているが、外耳は耳介と外耳道、中耳は鼓室、内耳は蝸牛(かぎゅう)と前庭器官からなる。 |
3 | 正しい。 心房に始まる刺激は、ヒス束(電気的な刺激を伝える太い電線と思って可)を通って寝室に伝わる。 |
4 | 正しい。 胸腺は免疫と深く関わっていて、骨髄で作られたリンパ球を成熟・増殖させ、その働きを強化する。 |
5 | 門脈系は腹部器官から静脈血を肝臓に集める循環系。 門脈系は消化器官内の毛細血管から、栄養に富む静脈血を集めて、肝臓に入る門脈となり、さらに肝臓内の類洞毛細血管を通過する。 リンパ液の運搬は行わない。 |
[問題4] 解答3
1 | 正しい。 味覚低下は高齢者の身体的特徴であり、このために塩分などの過剰摂取という問題も生じる。 |
2 | 正しい。 高い音が聞きにくくなるため、お年寄りと話すときは声を低くして話した方がよい。 |
3 | 唾液も少なくなる。 |
4 | 正しい。 |
5 | 正しい。 |
[問題5] 解答3
1 | 正しい。 沈下性肺炎とは長期臥床などで血液が重力でうっ滞し、細菌繁殖しやすい条件になるために発症しやすくなる。 |
2 | 正しい。 長期臥床の人が、急に動き出した時などに、血栓が静脈から剥がれて肺につまったりする病状のことである。 |
3 | 寝たきりの人が立位や座位を取ったときには、血圧低下を起こしやすい。 |
4 | 正しい。 |
5 | 正しい。 |
[問題6] 解答2
A | 正しい。 血液疾患や癌を基礎疾患として持つと、MRSA感染リスクは高くなる。 |
B | 病原性は通常の黄色ブドウ球菌と比べて強いわけではないが、感染防御能力の低い人が感染すると死亡するケースも出てくる。 |
C | 正しい。 院内感染の原因として最も有名。 |
D | 正しい。 接触感染が主体。 |
[問題7] 解答5
1 | 正しい。 帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスによっておこる。 人に移ることはほとんどないが、水ぶくれの中には原因となるウイルスがいて、水ぼうそうにかかったことがない人に感染することがある。 |
2 | 正しい。 ヒゼンダニ(疥癬虫)というダニの一種が、皮膚の角質層内に寄生しておこる皮膚の感染症。 |
3 | 正しい。 白癬(たむし)は皮膚感染症で、皮膚から皮膚へと感染する。 |
4 | 正しい。 人体の皮膚と皮膚が触れて感染したりする。 |
5 | アトピー性皮膚炎とは、皮膚の生理学的異常があって、そこに様々な刺激やアレルギー反応が加わって起こる皮膚炎。 感染が原因となることはない。 |
[問題8] 解答4
A | 右半球は左の手足を動かし、左半球は右の手足を動かすというように、左右の運動と担当する大脳半球は「交叉」している。 そのために右半球の運動に関する領域が脳卒中等で壊れると、左半身の運動障害である左「片麻痺(へんまひ,かたまひ)」が起こる。 一方、左半球の損傷では、右片麻痺が生じる。 触る、痛みを感じるなどの感覚機能も同様に、右半球が左半身、左半球が右半身というように交叉性に担当しているため、この質問は間違い。 |
B | 正しい。 脳卒中や頭部外傷によって左半球が損傷されると、言語の障害が起こることが多い。 言いたい言葉が出てこない、片言しか喋れない、人の話が分からないなどの症状が脳損傷後に起こり、「失語」と呼ぶ。 ちなみに右半球の損傷の場合には「半側空間無視」。 |
C | 発症直後ではなく、麻痺状態を放置しておくと拘縮を起こしてしまう。 |
D | 正しい。 最近の統計では脳梗塞の1割から2割が心臓が原因で、そのうちの半分くらいが心房細動によるものだといわれている。 ちなみに心房細動とは心房の筋肉がワナワナと細かく動くことで、こうなると血液を効率よく全身に送ることができなくなるので、血圧低下や心不全をおこす原因となる。 |
[問題9] 解答2
A | 正しい。 膵臓癌は進行が早く、転移しやすいこともあり、予後が不良であることが多い。 |
B | 早期の胃癌は、多くの場合が内視鏡で切除できるので、予後が不良ということはない。 しかし進行性の胃癌の場合には、転移の可能性が高いこと、場合によっては胃の切除などの処置が必要となるなど予後が不良。 |
C | 正しい。 |
D | 肝細胞癌は、腫瘍の組織型の一つで肝細胞から発生する悪性腫瘍である。 80〜90%が肝硬変に合併して発生する。 |
[問題10] 解答5
1 | パーキンソン病は神経系の疾患であり、浮腫は主症状ではない。 |
2 | ピック病は認知症を主症状としている。 |
3 | バセドウ病は甲状腺機能亢進症で、浮腫は主症状ではない。 |
4 | ベーチェット病は口腔粘膜のアフタ性潰瘍などが主症状である。 |
5 | 正しい。 ネフローゼ症候群では、腎臓の機能が悪いために、浮腫、高コレステロール血症、低タンパク血症、タンパク尿を引き起こす病態のことをいう。 |
[問題11] 解答2
A | 正しい。 |
B | 正しい。 |
C | ニトログリセリンは狭心症には効いても、より重篤な結果を招く心筋梗塞には効き目がない。 |
D | 正しい。 |
[問題12] 解答4
A | 糖尿病には インスリンがほとんど分泌されない1型、インスリンが分泌されるタイミングや分泌量、さらにインスリン作用が低下している2型糖尿病に大別される。 インスリンの作用過剰ではなく、作用不足(分泌不足)である。 |
B | 正しい。 合併症には糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などがある。 |
C | 1型糖尿病は若年者、2型糖尿病は高齢者に多い。 |
D | 正しい。 |