介護福祉士 第20回 社会福祉援助技術 解説
[問題1] 解答4
A | 全面的に支援してしまっては残存機能の活用もなくなるわけですから、自立を支援することにはなりません。 |
B | 利用者の身体機能や心理状態、社会的な環境状況にも総合的に焦点をあてて援助することが望ましいです。 |
C | 正しい。 |
D | 公平なことと、画一(同じ援助メニュー)的なことは意味が違います。 それぞれの援助者に見合った個別の援助をすることが大事です。 |
[問題2] 解答4
1 | 腕組みをすることは、場合によっては、威圧的な印象を与えかねません。 |
2 | 感受性の強い人にとっては、視線をそらさず凝視されたら、耐え難くなることがあります。 |
3 | 話を聞きながら、その途中で適切な相づちをいれることは、面接の場では大切なことです。 |
4 | 正しい。 「閉じた質問」とは「はい」「いいえ」で答えられるような質問です。 基本的な情報確認はこれが最適です。 |
5 | 援助者の主観等を強く言っては、援助者の善し悪しまで踏み込むことになるので好ましくないです。 |
[問題3] 解答3
1 | 正しい。 グループワークはグループを活用しながら、個々の個人に対しての支援も行います。 |
2 | 正しい。 援助者が一方的に計画をつくるのではなく、利用者の意見を十分尊重しながら共同で作っていくことが望ましいです。 |
3 | グループを成長させるには援助者の役割を特定ものとしないで、自由にふるまえる立場にいたほうが効率がよいです。 |
4 | 正しい。 グループが形成されたら、その中での約束事が必要になります。 援助者はその約束事=規範を活用しながらグループワークを活用していくことが大切です。 |
5 | 正しい。 愛好会のように興味のある人が自然に集まるようなもの、世話役のような核となる人が呼びかけて作る会というようなものがあります。 |
[問題4] 解答2
1 | 正しい。 社会福祉援助を求めるニーズと様々な社会資源を的確につないでいく(連絡・調整も含む)ような役割のことをコーディネーションといいます。 |
2 | ラポールというのは、援助者と利用者間の信頼関係のことをいいます。 援助者が一方的、主導的な援助関係を結ぼうとしたら信頼関係は築けません。 |
3 | 正しい。 利用者の側に立った「権利擁護」や「政策提言」の意味で用いられています。 |
4 | 正しい。 アウトリーチとは「手を差し伸べる」という意味で、社会福祉の実施機関がその職権によって福祉が必要な人に手を差し伸べ、利用を実現させるような取り組みのことです。 |
5 | 正しい。 利用者が福祉サービスを利用して、自分の問題解決に取り組んでいく能力のことをいいます。 |
[問題5] 解答4
A | アセスメントには利用者の主訴だけではなく、残っている能力やすでに実施されているサービス、生活環境などの評価なども含まれます。 |
B | 正しい。 ケアプランは援助者が一方的に作成するのはなく、利用者の参加のもとに共同制作されることが望ましいです。 |
C | ケアプランは必要に応じて変更される場合があります。 だからといって文書化しておかないと、変更点のチェックができにくかったりするので、文書にして残しておくことが望ましいといえます。 |
D | 正しい。 |
[問題6] 解答3
1 | リハビリテーションに対する不安や不満等を主訴としていることから、ショック期には該当しません。 |
2 | 介護職員に今後の生活の不安を訴えたり、「リハビリをいくらやっても思うように歩けない」と言っていることから、否認期には該当しません。 |
3 | 正しい。 |
4 | 現時点ではリハビリテーションに対する不安や不満等を主訴としていることから、解決への努力期には達していません。 |
5 | 現時点ではリハビリテーションに対する不安や不満等を主訴としていることから、解決へ受容期には達していません。 |
<参 照>
1:ショック期 = 心理的には感情が鈍麻した無関心な状態。
2:否認期 = 障害が治らないことがわかってくるが、心理的防衛反応として否認する。
3:混乱期 = 現実を否認しきれず原因を他者の責任にし、怒りやうらみの感情をぶつけたり、
自分が悪いのだと悲嘆し抑鬱的になったりする。
4:解決への努力期 = 自己の責任を自覚し、他者に頼らず自分で努力しなければならない
ことに気付く。
5:受容期 = 価値観が転換(例;不幸ではない)し、障害を受け入れる。
[問題7] 解答1
A | 正しい。 Eさんに対して傾聴という支援の姿勢がみられていいです。 |
B | 正しい。 Eさんの不安な気持ちをしっかり受け止めてあげるので、いいです。 |
C | Eさんは混乱期です。 まだそういうことを言う段階ではありません。 不安な気持ちを全面的に受け止めます。 |
D | この発言は、現在障害による不安を抱えているEさんにとって、より恐怖や不安をあおるものです。 |
[問題8] 解答1
A | 正しい。 |
B | 正しい。 |
C | 正しい。 |
D | Eさんの意見を聞かず、介護職等が主導して外出や旅行を計画してはいけません。 |