介護福祉士 第20回 介護概論 解説
[問題1] 解答2
A | 正しい。 加齢と共に味覚も鈍ってきます。 お年寄りの味付けの好みについては、その変化の観察が大切となってきます。 |
B | 老人性難聴は、ほとんどの場合両耳に起こり、加齢と共に進行していきます。 しかし、それから「中耳炎」などによって難聴になる伝音難聴もありますから、加齢による難聴と決めつけないで治療に結びつけることも必要です。 |
C | 正しい。 視力が低下しているのに、足下が暗くては事故のもとになります。 足下灯があれば、少しはその不安がなくなります。 |
D | 正しい。 加齢により唾液の分泌も少なくなってきがちです。 そういう状態では細菌の繁殖が起こりやすいので、口の中を清潔に保つなどの工夫が必要になってきます。 |
[問題2] 解答1
A | 正しい。 観察なしには全体像はつかめません。 |
B | 正しい。 介護福祉士の義務の中にもありますね、医療・保健分野の職種など他職種との連携。 それ以外にも、施設であれば事務職や給食部門などとの連携も当然出てきます。 |
C | 正しい。 介護計画の同意は、ともすれば家族のみになりがちです。 家族と共に利用者の同意も当然必要です。 |
D | 評価とは介護を具体的に記録することではなく、介護計画に対してどれくらい達成できたのか、どれくらい達成できなかったのか、改善策は何なのかを提示することです。 |
[問題3] 解答4
1 | 正しい。 介護従事者ばかりではなく、労働者の権利を守る大切な法律です。 |
2 | 正しい。 職場における労働者の安全と健康を確保すると共に、快適な職場環境の形成を促進することを目的としています。 |
3 | 正しい。 法律の第一条は、「労働者災害補償保険は、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため、必要な保険給付を行い、あわせて、業務上の事由又は通勤により負傷し、又は疾病にかかつた労働者の社会復帰の促進、当該労働者及びその遺族の援護、労働者の安全及び衛生の確保等を図り、もつて労働者の福祉の増進に寄与することを目的とする」。 |
4 | 平成4年にできた「介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律」の中で規定されているものです。 認知症高齢者のケアにおいても、利用者を取り巻く状況をどのように感じているかという心理状態を理解し、利用者の生活歴を把握しておくことが大切です。 |
5 | 正しい。 社会福祉法の中に福祉厚生センターの記述があり、社会福祉事業従事者の福利厚生の増進を図ることを目的として設立された社会福祉法人であるとしています。 |
[問題4] 解答3
1 | 正しい。 介護での出来事にかぎらず、救急車を呼ぶときはこのことが大切です。 |
2 | 正しい。 正常な呼吸がなければ、緊急時対応としてのAEDを使う心肺蘇生法を実施します(これは医療行為にはなりません)。 |
3 | 約100回/分の速さで圧迫を繰り返します。 心臓マッサージ30回毎に人工呼吸を2回行います。 |
4 | 正しい。 |
5 | 正しい。 窒息防止のため、体位を横向きにしなければなりません。 |
[問題5] 解答5
1 | コミュニケーションをとる一番のコツは、一方的な「話しかけ」じゃなく「聞き上手」に徹することです。 |
2 | 聞き取れないときに繰り返し聞くことは、失礼にはなりません。 もし勝手な解釈で聞いていて、後で違っていたらそのほうが失礼にあたります。 「しっかり聞いていますよ」という気持ちが伝わることが大事です。 |
3 | 介護従事者の気持ちが伝わらなければ、コミュニケーションのキャッチボールはできません。 時には適切な場面で感情を伝えることも大事です。 |
4 | 「安易な同情はよくない」ということであれば、迷うことはないかもしれません。 同情より必要なことは「共感」です。 この方がコミュニケーションでは大切なことです。 |
5 | 正しい。 「ありのままにうけいれる」=相手を批判せず「受容」する、ということですね。 コミュニケーションでは受容・.傾聴・共感が重要です。 |
[問題6] 解答2
A | 正しい。 |
B | 正しい。 |
C | 介護福祉士でなくなった後も、守秘義務はなくなりません。 |
D | 正しい。 「高齢者虐待防止法」では、行政や福祉関係職よる高齢者の虐待に対する通報義務や通報努力規定が課せられ、また、高齢者福祉に職務上関係のある者については早期発見努力義務に関する規定が設けられています。 これは守秘義務に優先するものです。 |
[問題7] 解答5
1 | 短期入所療養介護(ショートステイ)の定義は 「短期間入所して、介護や機能訓練等の必要な医療や日常生活を受けるサービス」です。 機能訓練ありです。 |
2 | 通所介護(デイサービス)の定義は「自立した日常生活を営めるようにデイサービスセンター等に通い、入浴や食事の提供や機能訓練などを日帰りで受ける福祉サービス」です。 機能訓練ありです。 |
3 | 老人保健施設とは、病状が安定し治療や入院の必要はないが、機能訓練や介護などのケアが必要な方が要介護認定を受けられた後、利用できる施設です。 機能訓練ありです。 |
4 | 介護老人保健施設は、施設の介護サービス計画にのっとって要介護者に看護や、医学的な管理下における介護、また機能訓練、そして必要な医療や日常生活を受ける施設です。 |
5 | 正しい。 「居宅介護支援」とは、居宅の要介護者の依頼を受け、「指定居宅サービスなど」が適切に利用できるよう、その人の心身の状況、置かれている環境、本人やその家族の希望などを勘案し、厚生労働省令で定める居宅サービス計画を作成するサービスです。 機能訓練はありません。 |