ＥＡＰ（従業員支援プログラム）について

ＥＡＰ（従業員支援プログラム）とは？

ＥＡＰ（イーエーピー）とは ” Employee Assistance Program ”の略称で、
日本語では「従業員支援プログラム」と呼ばれています。

元々は、従業員のメンタルヘルスケアとしてアメリカで始まったものですが、現在では、
労働者の心身における健康を保つ事で、組織の業績や生産性の維持・向上を目指す
包括的なサービスとなっています。

ＥＡＰは、直接的に利益を生み出すものではありませんが、導入に
より、企業様、従業員様双方にとって様々なメリットがあります。

ＥＡＰ導入のメリット

●企業のメリット

１．ＣＳＲ（企業の社会的責任）の一環: ＣＳＲ（Corporate Social Responsivility）とは、企業活動を行う場
である社会に対して、自主的に貢献する取り組みを言います。

近年、この社会貢献の中に「従業員のあり方」が含まれるようになり、
従業員の資質や技能、能力向上の一環としてＥＡＰが採用されています。
２．企業コンプライアンス: 適切な企業統治を行い、内部統制、危機管理を徹底するために、まずは企業としてコンプライアンス（法令遵守）を遂行することが必要となります。

労働基準法、労働安全衛生法に定められた法令を遵守し、安全配慮義務を果たすことで、労働災害発生時の責任問題を最小限に抑えられます。
３．リスクマネジメント: メンタル不調を抱えた従業員は、生産性が著しく低下することが
指摘されています。

また、上司や同僚など周囲の負担が増し、組織の生産性に影響を
与えかねません。

過重労働、ハラスメント、職場の対人トラブルなどによるメンタル不調者の発生を予防することで、組織の生産性低下による損失を軽減することができます。
４．コストカット: メンタル不調の発生予防・早期発見・早期対応により、休職率・離職率が低下し、新規採用や研修などにかかるコストを削減できます。
５．生産性の維持・向上: 職場環境と生活面での悩みが改善することで、従業員の能力が最大限に
発揮され、企業の生産性の維持・向上に役立ちます。
６．職場の活性化: 管理職のマネジメントスキル研修や従業員のコミュニケーション研修
などにより、職場の人間関係が改善し組織が活性化します。
７．企業イメージ向上: 従業員を大切にする取り組みは従業員満足度を高め、優秀な人材の流出阻止や採用面などで有利に働く場合があります。

●従業員のメリット

１．無料相談: 福利厚生の１つとして、従業員は無料で専門家に悩みが相談できます。
医療機関ではないため、心理的抵抗が低く相談しやすいのも特徴です。
２．仕事以外の相談: 仕事に関する事だけではなく、ご家族の健康などのプライベートなお悩みも相談できます。場合によっては、ご自宅に訪問してお話をお聞きします。
３．快適な職場へ: プライバシーを保護したまま、職場への不満などの意見だけが
勤務先へ伝わり、より良い職場環境へつながる期待ができます。
４．モチベーション向上: 働きやすい職場と健康保持によるワーク・ライフ・バランス向上により、充実感をもって仕事に取り組めます。

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ＥＡＰ導入の方法

ＥＡＰには、内部と外部、つまり社内で全てに対応するか、社外にある外部相談室などを利用するかの、２通りの方法があります。

一般的には、従業員規模が大きな場合は内部ＥＡＰを、中小規模の場合には外部ＥＡＰを選ぶ傾向にありますが、状況やニーズによるでしょう。

●内部ＥＡＰ

産業医、保健師、看護師、衛生管理者、事務スタッフ等、すべてを雇用または契約をして、社内に在室して対応する運営方法です。

自社のニーズに合った体制を構築でき、従業員が困った時にすぐ使えるというメリットはありますが、健康管理スタッフを常時抱える経済的負担が問題となります。

●外部ＥＡＰ

従業員が利用したいときに、電話相談やメール相談、社外にある契約ＥＡＰ機関のカウンセリングルームを利用するといった運営方法です。
導入の敷居が低く、従業員の利用頻度や予算によって柔軟にプラン変更が可能です。

弊社サービス例

ＥＡＰ機関としての弊社の活用例として、以下のような取り組みができます。

●内部ＥＡＰとしての活用例

従業員のための保健室をつくりませんか？: 社内に置かせていただく健康管理室を起点に、弊社の保健師が週1～2回など定期的に訪問し、従業員様へ健康相談・メンタル相談などを行います。

また、ご相談により、健康診断後の保健指導や、健康教育セミナー、管理職・従業員向けのスキル研修なども企画・実施できます。
保健師とは？: 保健師とは、看護師免許を取得した上で所定の教育を修了し、
保健師国家試験に合格した国家資格保持者です。

「病気にならないためにどうするか？」のスペシャリストであり、
生活習慣病の予防や感染症予防、うつ病などのメンタルヘルスケア
に対処します。
健康管理室とは？: 学校の保健室のように、会社にも診療所・医務室・健康管理室といった
従業員様の健康を守るための場所があります。

その中でも健康管理室は、主に従業員様の健康に関する相談や
メンタル相談を行う場所になります。

●外部ＥＡＰとしての活用例

社外相談室: ご契約企業の従業員様が、弊社内相談室で、弊社の保健師と対面相談を
ご利用できます。

また、人事労務のご担当者様と従業員様が、外部相談室としてご利用
することも可能です。
単発型のセミナー(研修): ご要望に応じて、テーマに沿ったセミナー等を、必要な時に
随時契約して実施いたします。

課題がはっきりと分かっている場合に、特に有効となります。
健康診断後の保健指導: 多数の従業員様を対象にした、異常範囲値など健診データの見方や病気の目安等の説明、要検査の従業員様へ、個別に生活改善に向けた保健指導の実施などができます。

その他の、サービス詳細については、下記リンク『ＥＡＰ・健康管理サービス内容』をご覧ください。

ＥＡＰ・健康管理サービス内容へ